生きてるだけで丸儲け

スタートアップでの働き方、事業づくりについてを整理します

勉強する時は強力なルールから理解する

9月に下記のようなブログを書きました。

marumouke.hatenadiary.jp

リクルートの藤原さんが1万時間理論というのを唱えていて、それに触発されて、ウェブの開発を勉強し始めたという内容です。ブログの中で、どういうことをやるかをまとめてみました。 

主にRuby on Railsの勉強をやろうということで、この記事を参考にさせてもらい、やることを決めました。

morizyun.github.io

 この記事から2ヶ月弱経過しましたが、決めたことはだいたいやっています。ドットインストールもRailsチュートリアルも、2回ぐらいずつはやりました。決めたこと以外にも必要性を感じてやっていることもあります。

 

実は、魔が差してウェブの開発と同時並行で英語の勉強も始めました。もともと自分は海外で物を売りたいとおもっているので、絶対に必要になるだろうと思ったからです。本業と別プロジェクトで、英語のサイトを作ったりしているので、そこでも役に立つだろうという理由もあります。

 

ウェブ開発も英語も2ヶ月しかやってないので、1万時間がゴールだとしたら、その数%しか経っていないのですが、今回は、英語やプログラミングは、こうやって勉強すると良いんだろうなと思ったことをまとめてみます。

自分に合っている方法なので、みんなに当てはまるかは不明ですが。

 

強力なルールを先に理解する

よく英語漬けになれば、日本語のように慣れて英語がしゃべれるようになると聞きます。確かにたくさん使う環境にいれば、自然と身につけられるかもしれません。英語漬けになるためにセブ島に留学したりする人もいますしね。

ただ、自分の場合は、英語もプログラミングも、本業ではないので、たくさん使うという方法に頼ると、いつまで経っても身につかなそうな気がしました。

 

だから、意識的に身につける方法が必要だと思いました。

 

ただ、意識的に身につけるとはいえ、最初は右も左も良く分からないので、上記で書いたように、こうやって勉強すると良いよと紹介された内容をベースに、コツコツと勉強します。

 

コツコツとやる中で、勉強の初期段階では、英語やプログラミングの強力なルールの理解にフォーカスすることが大事だと思いました。

 

英語もrubyも言語ですが、日本語とルールが違います。ルールには強力なものもあれば、弱いルールもあります。

 

単語や表記方法のように融通のききやすいもの(弱いルール)から覚えようとすると、バリエーションがありすぎて、迷路に迷います。というか、英語漬けになるような環境がなければ、弱いルールのマスターまでに時間がかかりすぎて、途中で嫌になると思います。

 

だから、絶対に守らないといけないルールから、しっかり理解して、最低限使えるレベルに早くに達した方が、モチベが続いて良いと思います。

 

英語なら、主語→動詞の順で話すとか、疑問文では疑問詞が前に出るとか、要は大事なことが文章の前に置かれるというのが強力なルールだと思います。日本語と逆です。

 

英語は、優先度の高い順に単語を並べて話せば、文法的には色々間違えていても、伝わりうる言語です。そういう意味で、大事なことが前の方に置かれるというのは強力なルールだと思います。

 

このことを理解したら、日本語に慣れ親しんだ自分が身につけるために、文章の中で大事なことに優先度を付けてから話す癖をつける必要があると知る事がまず大事です。

 

rubyrailsも同様です。ルーティングでどのコントローラを使うかが決まり、コントローラがモデルに指示を出してデータベースを間接的に操作し、その結果をビューに返したり、ビューから入力を受け付けるといったことをやっていると理解することが、まず大事です。

 

Railsで開発するときに、このルールにもとづかずに開発することは、(おそらく)無理だからです。英語で、大事なことが文章の前に置かれることと同じことかと思います。

 

ルールを身体に染み込ませる

頭で強力なルールが理解できたら、何回もそのルールを確認しながら、身体に染み込ませる作業が必要です。英語漬けになるというのも、このフェーズのことだと思います。

理解した基本ルールをベースに、実践問題をこなしながら、単語や表記方法を覚えたり、ルールに当てはまらない例外を覚えたりします。

このフェーズでは、ある程度慣れたら、できるだけ本番に近い環境で勉強するのが良いと思います。実践でよく発生する例外などに効率的に出会えるからです。

実際の外国人と話したり、実際の開発案件を手伝わせてもらったり。まだまだ自分はそのレベルには達してませんが。。。


とにかく、この2ヶ月間勉強してて感じたのは、本業でないものを勉強するには、いきなり回数をこなすフェーズに突入せず、一旦、強力なルールを身につけるところからやると良いんじゃないかということです。

藤原さんの1万時間理論に触発されて

藤原さんの1万時間の話が面白かった。

詳細な内容はこの記事に書いていますが、どんな分野でも1万時間やると100人に1人ぐらいの順位になれていて、そういった分野を3つぐらい作ると稼げるよとのことです。

logmi.jp

100分の1の分野を3つ持てば、100×100×100=100万人に1人の逸材になれるというのが、その理屈です。そして、似たようなことばかり3つやるのではなくて、1つは全然違うことをやったほうが良いともおっしゃってます。希少性が高くなるから。

企画、開発、販売

幅広い意味でプロジェクトや事業を要素分解すると、企画、開発、販売の3つになるかと思います。開発と販売はスキルで、企画はスキル面もあると思いますが、「意志」が占める割合も大きいのかなと思います。

企画が良くても、開発、販売が伴わないと実現しないし、開発、販売のスキルがすごくても、企画(意志)に魅力がないと続かないのだと思います。

自分のように、これといった生涯をかけてやりたいことが明確にない場合は、とりあえず、開発や販売の分野で2つ専門性を身に着けておき、やりたいことが見つかれば企画化し、培った専門性を使って、実現するのが良い方法ではないかと思います。

専門スキルも離れた分野で

専門性を身につけるときも似たようなスキルを2つ身につけるのではなくて、開発と販売、それぞれの分野のことを身に着けた方が、藤原さん理論に乗っ取ると、より希少性が高まって、良いんじゃないかと思いました。

思えば自分も、新卒でベンチャーに入って、営業やマーケティングをやって、役員をやって会社売却をしてと、ITベンチャーの事業作りやオペレーション作りをずっとやってきて、社会人になって10年ぐらい経って、1万時間ぐらいはやった気がします。

その結果、この分野では、まあまあやれるなという自信も持てたと同時に、昔に比べると大きな学びが減ってきたなと感じてます。ずっと似たようなことをやってきているので、ダレているだけかもしれませんが。

最近、2つ目の分野として、ウェブの開発の勉強をしています。昔から趣味程度に触ってはいましたが、ちゃんと学び始めてます。

勉強中のこと

今日(9月20日)、年末までにやろうと決めたことを意思表示のためにまとめておきます。シミュレーションによると、ざっくり270時間ぐらいかかるようなので、残り日数100日で割り算すると、1日あたり2.7時間です。

この計算が正しければ、全然できる時間かなと思いました。

ドットインストール

「酒と泪とRubyRailsと」のこの記事にあるドットインストールでやっておいたほうが良いことリストを一通りと+α自分でやっておきたいレッスンが対象です。

1回では覚えられないタイプなので、2〜3回程度で回数を設定してやってます。1回はPCでやってますが、スマホで移動中の電車内で見るだけでも、やらないよりは全然良いと思います。そんな感じでやってます。

morizyun.github.io

Railsチュートリアル

Rails初学者に定評のチュートリアル。日本語訳してくれていて助かります。これも1回では身につかないので3回やる予定で、1回完了しました。8章ぐらいから急激に難しくなります。

railstutorial.jp

今年、本を見ながらオリジナルのサイトを作ったのですが、 その時はログインなどはdeviceのgemを使ってやったのですが、deviceを使わずに作るとここまで意味不明とは思ってませんでした。

でもおかげで、セッションやcookieの使い方が少し分かりました。

オリジナルウェブサービス

今年1個、知り合いだけで使う用のウェブサービスを作ったのですが、それとは別に、オリジナルウェブサービスを3個作ろうと思ってます。これは、使いたいもの、作りたいものを作ろうと思ってます。

3つ目の分野

これだけは絶対にやりたいことっていうのが自分の場合ないのですが、候補はたくさんあります。科学に関わりたい、海外に物を売りたい、研究者になりたい、オリンピックみたいなイベントをやってみたい、自分の子供と一緒に働きたい、外国人をびっくりさせたいなど。

もしかしたら、一つに決まらないのかもしれません。昔から、凝り性で、興味ないものでも、やりだしたらハマってしまい抜けられなくなります。

だったら、全部やってやるというのもありかなと思い始めてます。少し時間をかけて決めていきたいと思います。

 

事業アイデアの価値

スタートアップでは、アイデアに価値はなく、実行に価値があるとよく言われます。にもかかわらず、結構多くの人がアイデアを重要視しているようにも感じます。僕はアイデアと実行で比較した時に、実行の価値が相対的に高くなったと思います。また、それは年々高まっているとも思います。

実行コストが大幅に下がった

ネットサービスに限れば、実行を重視するべき1番の理由は、実行のコストが下がったことだと思います。リーンスタートアップではMVPとか言われますが、最小限のサービスを作って、顧客に提案してみることがやりやすくなりました。

実行のコストが下がったのは、ネットが普及したことで、インフラが安くなったり、開発が簡単になったり、認知させることも楽になったりしたことが背景にあります。

10年前であれば、インフラも高かったですし、開発できる人自体が少なく、委託しようものなら高かろう悪かろうの業者が多かったのを記憶してます。こっちも経験が少ないため、騙されやすかったです。また、今のようにソーシャルメディアなどもほとんど普及してなかったので、認知してもらうための選択肢が少なかったです。

今は、安くて高品質なインフラが普及し、MVPぐらいなら、専門のエンジニアでなくても頑張れば作れるようになりました。勉強するための環境も整っています。認知についても、GoogleFacebookTwitterなどのプラットフォームが、多くのユーザーに普及し、うまくハックすれば多くの費用を投下しなくても、アピールの場として使えるようにもなりました。

ということで、迷っている時間があれば、作ってしまってフィードバックを得たほうが速いという時代になりました。

ヒトの確保が1番難しい

実行する上で必要なものは、ヒト・モノ・カネですが、この中で、不足しがちなのは、ヒトです。

モノは、上述したように大して費用をかけずに使えますし、カネも、日本では一時期ほどではないかもしれませんが、未だ余っています。投資先はないか、売ってくれる事業はないかという話はよく聞きます。

でも、ヒトは、思い立った時に、すぐに調達できないことが多いです。一緒にやりたいような優秀な人は、だいたい忙しいですし、当の自分も、仕事をしている人なら、すぐにやめられないことが多いです。ヒト・モノ・カネでは、ヒトの流動性が圧倒的に不足しがちです。

思い立った時にすぐに動ける状態を作っておく

こないだ知人と飯を食べてた時に、日頃から、いつでも手を借りられる状態を意識的に作っておくのが大事だと言ってました。彼は、普段から優秀だと思う人達に、仕事を回してあげたりして貸しを作って、いつでも頼れる状態を維持していると言ってました。戦略的な人間関係だなと思いました。

自分はあまりそういうことをやってこなかったので、確かになんかやろうとした時に、基本は自分でやらざるを得なくて、常に時間との戦いになってます。自分でやるのが好きなのもあるのですが。彼のように、すぐに助け合えるような仲間を作っておくのは、大事かもしれませんね。

 

ということで、今後は、波長の合いそうな人には、積極的に貸しを作っていくのでよろしくお願いします。

 

スタートアップは圧倒的な価値を作ることにフォーカスする

スタートアップをしたいという人が増えました。僕はいくつかの新規事業に携わったことがあります。役員として売却を経験したりもしました。だからかどうか、スタートアップの相談をされます。相談に乗っている中で、どう考えているかを整理しました。

フレームワーク

事業を0から作るときにどうやって考えれば良いか?色んなフレームワークがあると思いますが、僕は、シンプルに下記の2つのフェーズで考えています。

  1. 圧倒的な価値を作る
  2. その価値を広める

これが絶対に正しいのかはわかりませんが、取り敢えず今までなんとかやってきたので、潰さない程度にはうまくできるんじゃないでしょうか?

「まずは」圧倒的な価値を作る

この2つの順番が大事だと思ってます。まず「圧倒的に人の役に立つ価値を作る」フェーズがあり、次にその「価値を広める」という順番です。

スタートアップや新規事業を企画するときに、いきなりビジネスモデルやスケール化の話から入る人は、たいてい筋が悪いと感じます。ビジネスモデルやスケール化というのは、「価値を広める」ことに関連することが多く、「価値を作る」という観点ではむしろ逆効果なこともあります。

まだまともに役に立つサービスの形が作れてない段階から、「スケール」とか「効率」とかいう言葉が出ていたら、ヤバイ兆候だと思います。

まずは、どれだけ泥臭くても、ニッチでも良いので、特定の分野で圧倒的な価値を作ることに全勢力をつぎ込まなければならないと思います。

それで非効率でも、赤字でも良いので、とにかく200点が取れるようになったら、その価値をビジネスモデルやスケール化の力を使って、100点とか150点の価値でなんとかキープして多くの人に提供する方法を考えるべきだと思います。

頑張っても100点しかとれないものを50点や70点にして、無理やりばらまくのはしんどいと思います。それではただの安かろう悪かろうです。欲しい人が限られていて、結局はスケールしないと思います。早くスケールさせたいのは分かりますが、焦ってスケール化から入ると、結局はスケールしないことになるのかなと思います。

「圧倒的」であることにこだわる

価値を作るではなく、「圧倒的な」価値を作ると表現しているのにもわけがあります。圧倒的でなければいけません。アンケート調査をして「満足している人が80%もいた」というのは圧倒的ではないです。

圧倒的な価値というのは、アンケート調査などしなくても、サービスを使い始めた瞬間の顧客の反応を見れば分かります。圧倒的かどうかの判断は、主観なので難しいですが、「アンケート調査などとらなくても、満足していることが誰の目にも明らかか」というのが基準じゃないでしょうか。

細かい改善したがる症候群

リーンスタートアップが流行ったからか、ベースのアイデアに対して、やたらと細かい表層的な改善をしたがる人がいます。僕もその傾向があるので自戒を込めているのですが。

ベースのアイデアへの顧客の反応が「まあまあ」だったときに、細かい改善をしているだけでは、いつまでたっても「圧倒的」な状態にはなりません。「圧倒的」にたどり着くまでには本質的な価値を大きく改善しないといけないです。

「それが実現できたらすごい」というものがサービスに組み入れられてなければ、圧倒的な価値というのは生まれないからです。だから最初は、実現可能性も考えつつ、何が実現できたらすごいのかを調べると良いんじゃないかと思います。

海外ではどうか?

インドのスタートアップには、日本が相手にならないぐらいにお金が集まっています。当然競争も激しいです。そんな国では、先に面を取ってしまわないとそもそも生き残れないという話を聞きました。僕の理論は日本のように割りと競争が穏やかで、市場規模が小さい(グローバルで見たら)場合にしか当てはまらないのかもしれません。

でもインドも最近は、割りとコツコツとサービスを作りこみ始めたという話も聞くので、実際のところはどうなんでしょう。

いっしょにやる人

会社員として仕事ができる人とスタートアップで仕事ができる人は、少し能力に違いがあります。前者はフレームワークでいうところの2つ目「価値を広める」能力が高いと活躍できます。スタートアップでは、上述したように「圧倒的な価値を作る」ことが必要です。

だから最初のメンバー集めは、会社員として活躍しているからという理由で、一緒にやると失敗する可能性があります。もちろん会社員として活躍している人で、0から価値を作れるもいます。しっかりと、価値広めじゃなくて、価値づくりが得意かを見極めることが重要です。

メンバー募集

ということで、今、僕はは自分の会社をやってるんですが、投資家や知人からスタートアップの相談を色々ともらいます。面白そうな話もあるのですが、なにぶん、2つも3つもやるのには時間が足りません。

そこで、スタートアップやってみたいという方がいたら、ご連絡ください。直近は医療系と海外系(アジア)、漫画系のスタートアップの話がありますので、その分野に強い方とか、ネット系のエンジニアの方とかで、興味ありな方がいらっしゃればご連絡ください。